アメリカ合衆国の国立公園 は、総面積約211,000平方キロメートルにわたり、平均3,350平方キロメートルから中央値わずか840平方キロメートルと、さまざまなサイズの公園があります。1,000平方キロメートルを超える公園が27か所、うち5,000平方キロメートルを超えるものが10か所、さらに10,000平方キロメートルを超えるものが7か所あります。
保護区域の面積が最大の公園
最大の国立公園はすべて アラスカ に位置しています。これには、33,682.6平方キロメートルの面積を持ち、最も小さい9州のそれぞれよりも大きい ランゲル＝セント・エライアス国立公園および保護区 が含まれます。次に、30,448.1平方キロメートルの 北極圏ゲート国立公園および保護区、そして19,185.8平方キロメートルの デナリ国立公園 が続きます。他には、16,564平方キロメートルの カトマイ国立公園および保護区 と16,308平方キロメートルの レイク・クラーク国立公園および保護区 があります。
保護区域の面積が最小の公園
アメリカ合衆国本土で最大の公園は、13,518平方キロメートルの デスバレー国立公園 で、次に8,980平方キロメートルの イエローストーン国立公園 が続きます。一方で、100平方キロメートル未満の公園は6か所しかなく、最小の公園は3.68平方キロメートルの ゲートウェイ・アーチ国立公園 です。その他には、22.46平方キロメートルの ホットスプリングス国立公園、28.4平方キロメートルの新しい ニューリバー峡谷国立公園、36平方キロメートルの アメリカンサモア国立公園、59平方キロメートルの バージン諸島国立公園 があります。
訪問数と人気におけるトップ公園
訪問者数と関心度で分類すると、最もよく知られているのはおそらく イエローストーン国立公園 です。次に続くのは ウィンドケーブ国立公園 です。
アメリカ合衆国を訪れる観光客にとって人気のあるもう一つの選択肢は、険しい山々の間に広がる巨大な氷河で訪れる人を魅了する グレイシャー国立公園 です。また、カトマイ国立公園 は、その広大な面積だけでなく、グリズリーベアの観察ができる興味深いツアーを提供しています。
風景や地質学に関しては、深い崖や岩の形成で知られる ヨセミテ国立公園 が カリフォルニア の主要な観光名所の一つです。グランドキャニオン国立公園 とは異なるものの、どちらも息をのむようなユニークな景色を提供し、地質学愛好家にとって魅力的です。ザイオン国立公園 とともに、それらは地質学に関心のある人々にとって素晴らしい地域を形成しています。
近年、アメリカ合衆国の国立公園の訪問者数は大幅に増加しています。2022年には3億1200万人を超える訪問者数で記録を樹立し、2023年およびその後もこの数値がわずかに増加するか、少なくとも現在の水準を維持すると予想されています。最も訪問者が多い国立公園は、グレートスモーキー山脈国立公園 で、ノースカロライナ州 および テネシー州 に位置し、2017年には1130万人以上の訪問者が訪れました。これに続くのが、グランドキャニオン国立公園（620万人以上）です。一方で、アラスカの 北極圏ゲート国立公園および保護区 には同年わずか11,177人が訪れました。これらの数値は、国立公園の人気とアクセス性の多様性を示しています。これらには、レクリエーション目的の訪問と科学目的の訪問者が含まれています。
アメリカ合衆国の国立公園一覧
アメリカ合衆国の州別国立公園
国立公園が設立される仕組み
アメリカ合衆国の国立公園は、議会の法律により設立されます。世界初の国立公園である イエローストーン国立公園 は、1872年にユリシーズ・グラント大統領によって設立され、その後、1875年のマキナック州立公園やロッククリーク公園などが続きました。1890年には、セコイア国立公園やヨセミテ国立公園が設立されました。1916年の「オーガニック法」により、将来の世代が楽しめるように風景、自然や歴史的な遺物、野生生物を保存する目的で国立公園局（NPS）が設立されました。
国立公園は、その自然の美しさ、独特の地質学的特徴、多様な生態系、そしてレクリエーションの機会を理由に指定されます。一方で、国定記念物は、歴史的または考古学的な重要性に基づいて選ばれることが多いです。一部の国立公園は、ユネスコの世界遺産や生物圏保護区としても認められています。アメリカには、アメリカンサモアやアメリカ領バージン諸島を含め、30の州に国立公園があります。カリフォルニア州は国立公園の数が最も多く、次いでアラスカ州、ユタ州、コロラド州が続きます。3つ以上の国立公園を有する州がある一方で、1つだけの州もあります。