カーボベルデには、約120平方キロメートルの保護区域が存在しており、これは国全体の面積4,072平方キロメートルの2.9％に相当します。しかし、海洋面積では、周囲の801,065平方キロメートルの水域のうち、わずか5平方キロメートルしか保護されていません。生物多様性と生態系を保護するために、国内レベルで3つの自然公園、国際レベルで4つのラムサール条約登録地が指定されています。また、いくつかのカーボベルデの国立公園も含まれています。
カーボベルデの国立公園や保護区域は、生物多様性と自然の美しさにあふれており、火山の風景や独自の生態系が際立っています。その中でも特に象徴的なのは、フォゴ自然公園で、国内最高峰であり活火山でもあるフォゴ山を保護しています。
この公園では、ハイキングや地質観察といったエコツーリズムの機会を提供し、訪問者は自然の力を間近で体験することができます。また、サンタルジア島は、ラソ島やブランコ島とともに1980年に自然保護区に指定され、カーボベルデで唯一無人の小島を保護しています。これにより、海鳥や海洋生物の聖域となり、固有種や絶滅危惧種の保護に寄与しています。これらの保全活動は、未来の世代に向けたカーボベルデの自然遺産保護への取り組みと、島々の豊かさを尊重し評価する持続可能な観光の促進を強調しています。